私たちは20万種の生物と暮らしています。
その多くは顕微鏡でなければ見えないほど微小な生物です。
息を吸ってみましょう。大きく深く吸い込みましょう。
呼吸するたびに、肺の奥にある肺胞に酸素が届けられますが、
それと一緒に数百種ないしは数千種の生物が肺の中に入ってきます。
家屋に生息している生物種の多くは、人間の役に立っており、
場合によっては人間にとって不可欠な存在であることがわかりました。
家の中にいる生物種の多くは善良で、
人間にとって不可欠でさえあることに科学者が気付き始めたちょうどそのころ、
社会全体は、家の中を殺菌消毒することに精力を傾けるようになりました。
私たちは知らず知らずのうちに、有用な生物を死滅させ、
薬剤耐性を持つ生物種に加勢してしまっているかもしれません。
私たちにできることは、人間にとって害がなく、
益をもたらす生物種を家の中に棲まわせることです。
